LAMUの考察ブログ『君の名は。』

映画『君の名は。』を読み解く考察のページ

【本ブログの最終回】感謝とお知らせ 〜 この続きは『語り場掲示板』(7月1日から現在休刊中) をご覧ください !! ~

 誠にありがたいことに、たくさんの方が当方のつたない考察ブログに目を通してくださり、90名もの方が読者登録してくださいました。本当にありがとうございました。今後は「新海作品の『語り場掲示板』」のページ上で活動していきますので、是非そちらも読者登録していただき、コメント投稿を通じ、皆様とつながっていきたいと願っております。

※ 今後LAMUが活動するページ『語り場掲示板』※
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜

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 また、本ブログで取り上げた考察テーマの、項目一覧を挙げておきますので、おさらいにご覧になられる方は、ぜひご参照ください。

    《考察テーマリスト全30項目》
 ☆∶回顧録より ★∶特別編 Ⅰ~Ⅲ∶特別企画

①宮水二葉と俊樹の入れ替わりはいつ頃か?☆
②糸守町は消滅するのか、復興するのか?☆
③瀧(身体は三葉)とテッシーのバス停カフェDIY
 エピソードは、何のアレゴリーか?☆
④瀧はいつ頃、三葉に好意を抱いたのか?☆
⑤三葉はいつ頃、瀧に好意を抱いたのか?☆
⑥OPシーンの冒頭で、カタワレ邂逅時の映像を
 滑らかに挿し込むOP制作者の意図は何か?☆
⑦口噛み酒トリップ回想で、頬を赤らめる三葉
 はなぜ髪を切っちゃったの?なぜ頬は紅潮?☆
⑧三葉時間ではたった丸一日で三葉の手元に戻
 る「特別な組紐」。これを三葉はどう思う?☆
⑨宮水女性の長い黒髪に関する考察
⑩デート直前に零れた瀧の涙の謎
⑪瀧の飛騨探訪に付き添う奥寺と司の動機は何か?
⑫民宿で(やめていた)タバコを吸う奥寺の心情と
 は?
⑬瀧を呼ぶ三葉のか細い問いかけのシーン考察
⑭瀧の意識に響く宮水一葉の問いかけのシーン考察
⑮ご神体の祠(隠り世)と三葉の髪型に関する一考察
⑯挿し込みカットに込められたメタファーに関する
 考察
⑰「繭五郎の大火」伝承が提起する現代(2013年)の
 糸守町へのメッセージとは?
⑱宮水神社の歴史と宮水俊樹の人生から垣間みえる
 対比テーマと共通テーマ
⑲三葉の母 宮水二葉の生涯と若かりし頃の一考察
⑳彗星落下シーンの美術的考察と、「入れ替わり」
 と「憑依」の相違点について
21, 作画ミス?設定ミス? 制作側の配慮と遊び心に
 関する考察
22, 宮水二葉の生涯に関する一考察 (TMさん版)★
 と、MV「♪スパークル」のラストシーンにまつ
 わる一考察 [※]
23, 「新海誠監督が紐解く映画『君の名は。』」
 から学ぶ Ⅰ
24, 「新海誠監督が、みなさまの質問にお答えしま
 した」から学ぶ Ⅰ [※]
25, 「♪夢灯籠 Dream lantern 」に関する一考察 Ⅱ
26, 「♪前前前世 Zenzenzense movie ver. 」に関す
 る一考察 Ⅱ
27, 「♪スパークル Sparkle movie ver. 」に関する
 一考察 Ⅱ
28, 「♪なんでもないや Nandemonaiya movie edit.
 」に関する一考察 Ⅱ
29, マイ聖地巡礼の旅「飛騨編」Ⅲ
30, マイ聖地巡礼の旅「東京編」Ⅲ [※]

 [※]∶考察交流ページ「語り場掲示板」で掲載。
   なお【26~28】は両ページにて掲載。

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 今後の「語り場掲示板」のテーマ内容は┅、
①映画『君の名は。』に関する人物やエピソードに関するフリーディスカッション
 ┅現在《第4回》まで進行中。6月29日まで。
②新作『天気の子』に関する特報や関連情報を掲載
 ┅現在《第2回》まで進行中。6月30日まで。
③新作『天気の子』のストーリー予想に関するフリーディスカッション ┅ こちらは予定企画です。
④映画『天気の子』のマイ考察ブログ
 ┅こちらは時期未定です。来年度(2020年4月以降)にしようか、今年度秋(2019年10月頃)にしようか、当方の勤務環境に合わせて決定いたします。

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 積極的に関連ページや動画サイトのリンク先を貼り付けていきますので、当方の「語り場掲示板」を皆様の情報窓口にしていただき、『君の名は。』や『天気の子』の関連情報をゲットして下されば幸いです。なお【今年度中に対象とする新海作品は上記に挙げた2作品に絞らせていただきます】。構想としては来年度(2020年度)に、上記に挙げた「マイ考察ブログ『天気の子』」及び『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』の考察ページ、また可能ならば『天気の子』の二次創作小説の連載投稿に挑戦してみたいと目論んでおります。「有言実行」となりますように、この場で改めて宣言させて頂きました。それでは皆さま、これにて本ブログをお開きにいたします。次回『語り場掲示板』で会いましょう👋

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    《特別追記 ┅7月11日(木)記載》

 上記で紹介しております『語り場掲示板』は、『君の名は。』地上波放送があった6月30日(日)をもって、一旦終了いたしました。現在は休刊中となっております。同ページで取り上げた全タイトルの項目一覧をこちらにも挙げておきますので、おさらいにご覧になられる方はぜひご参照ください。なおサブタイトル【~○○○~】は省略させていただきます。

    《タイトルリスト・全40項目》
     ★∶プチ考察   Ⅰ~Ⅲ∶特別企画  


   『君の名は。語り場掲示板』シリーズ

①宮水二葉に関する考察 と、MV「♪スパークル
 のラストシーンにまつわる一考察 4/1

②宮水俊樹に関する考察 4/7

宮水三葉に関する考察 4/21

宮水四葉に関する考察 4/30

宮水一葉に関する考察 5/14

⑥なぜ、三葉は「ハリネズミ」グッズを
 集めるのか? 5/23

名取早耶香に関する考察 5/28
名取早耶香に垣間みる乙女心に関する一考察

勅使河原克彦に関する考察 6/5
★どうしてテッシーは、リスクを冒してまで
 あの避難作戦計画に全面協力できたのか?

⑨自転車を壊したことを謝る三葉に、
 貸し主のテッシーは、どうして
 「誰が?」と聞き返したのか? 6/12
マルチバース宇宙論
 エヴェレットの多世界解釈に関する考察

⑩立花 瀧 に関する考察 6/17 
★立花 瀧 と遠野貴樹の相違点に関する一考察

奥寺ミキに関する考察 6/21
奥寺ミキが抱いた瀧への好意に関する一想像

⑫藤井 司 に関する考察 &『君の名は。
    ノチ天気の子実況特番』情報 6/25
★俊樹町長による避難指示の決意と
     その直後の父娘に関する一想像

⑬[最終回] 他の登場人物に関する考察 6/29
★LAMUが思い描く「君の名は。その後・・」

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   『【特別企画】及び その他』シリーズ

Ⅰ,「新海誠監督が、みなさまの質問にお答えしま
  した」から学ぶ 4/2~4/4
Ⅱ, ♪前前前世 Zenzenzense movie ver.
  に関する一考察 (続編) 4/19
Ⅱ, ♪スパークル Sparkle movie ver.
  に関する一考察 (続編) 4/23
Ⅱ, ♪なんでもないや Nandemonaiya movie edit.     に関する一考察 (続編) 4/25
Ⅲ, マイ聖地巡礼の旅「東京編」 5/9, 5/11, 5/13

☞《お知らせ》本ページの特徴・使い方・
 管理人からのお願い・今後の方針 [決定版] 5/24
☞《休刊のお知らせ》6/19
☞《本ページの最終回》6/30

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   『天気の子 語り場掲示板』シリーズ

1, 特報動画公開(リンク貼付有り)!
        &【特別企画】の予告! 4/10
2, オーケストラ劇伴楽曲・小説・
         アフレコなど関連情報 5/3
3, ストーリー予報 part,1【TMさん版】
        & 聖地情報《第1弾》5/15
4, ストーリー予報 part,2【TMさん版】
      & 質問大公開!& 最新情報
     【主題歌5曲 !! アルバム発売等】5/22
5, ストーリー予報 part,3【TMさん版】
      & 最新情報【新予告動画解禁
      & 小栗旬さん本田翼さんが声優
      出演!】& 聖地情報《第2弾》5/29
6, 5/29公開の予報【予告動画②】を
  フィルムコミックにしてみました! 5/30
7, 最新情報 & ストーリー予報 part,4  6/9
8, 最新情報【カドフェス小冊子速報!
   特別試し読み小説、画像貼付版】 6/14
9, 速報 & 最新情報【最終回】6/19
10, おまけのページ①『天気の子』関連情報 6/26
  《6月25日(火) & 26日(水) 》
11, おまけのページ②『天気の子』関連情報 6/27
  《6月27日(木) & 28日(金) 》
12, おまけのページ③『天気の子』関連情報 6/28
  《6月29日(土) & 30日(日) 》

 ※ 姉妹版∶考察交流ページ『語り場掲示板』※
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜


《さいごに》
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 7月11日(木) 12:00 時点のアクセス数が 7,700 を超え、13日(土) 22:00 現在は 8,000 を超えました。また『語り場掲示板』のアクセス数も、同日同時間帯に 4,000 を超えました。心よりご愛顧感謝いたします! 今後も引き続き、本文欄は開放しておりますので、どうぞご自由にご観覧くださいませ。
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 なお7月14日(日) 0:00 以降、本ブログ及び『語り場掲示板』双方のコメント受付・閲覧を閉鎖し、全ての交流活動を【終了】させていただきました。何卒ご理解・ご承知のほど宜しくお願いいたします。
                  LAMU

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画像出典
   「mocha@コミティアの18b」様の作品他

君の名は。マイ聖地巡礼の旅「飛騨編」後章 ~ 今まで読んでくださって、ありがとうございました!~

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 それでは、飛騨古川駅から10分ほど歩いた「まつり会館・まつり広場」辺りを見ていきましょう。

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 ここは、瀧や奥寺先輩&司たち3人も立ち寄ったはずです。聴き込み中の瀧を尻目に、二人が美味しそうに五平餅を頬張るあのお店があるエリアです。

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「味処古川」さんの店内には、『君の名は。』関連の土産物がずらりと並んでいました。奥寺先輩と司が腰かけていた格子窓横のベンチも、映像のまんま存在していますよ。私はそのご近所の「岡田屋」さんという店で、200円の五平餅をいただきました。安いうえにボリューミー。大変満足いたしました。

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 そして、5分ほど歩いて着いた場所が、あの図書館! 彗星災害の犠牲者リストを3人で閲覧した重要なスポットです。この「飛騨市図書館」は、聖地巡礼の観光客を快く迎える体制が整っており、受付カウンターで聖地巡礼の旨を伝えると、「撮影許可証」というカードを手渡してくれました。

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 但し撮影に関しては、他の利用者の顔が識別できないように配慮する必要があります。さらに、今回の掲載のように、撮影した写真をインターネットで公開する場合に「#飛騨市図書館きたよ」と書いてほしいと、アドバイスされました。
飛騨市図書館【https://t.co/lLtHPaGc35?amp=1

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 飛騨市図書館でつい長居してしまい、もう外は暗くなっていました。カタワレドキの飛騨市街をの~んびりと歩きながら、飛騨古川駅へ向かいます。

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 今回の宿は高山駅界隈だったので、JR線で高山駅へ移動しました。画像を見ていると、夜更けの飛騨古川駅も情緒ありますよね。昼の暑さがウソのように、心地よい涼しさが疲れを癒してくれました。

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 岐阜県富山県の県境に近いJR高山本線 猪谷駅(富山県)からやって来た気動車に乗り、高山へ。宿に入る前に、駅前のアーケード街で営業中だった居酒屋に入り、「高山ラーメン&ライス」を注文しましたよ。さっぱりスープで、美味しかった!

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 そして宿で入浴した後は、駅前のコンビニで調達しておいたお摘み片手にビールを煽り、酔いも覚め止まぬうちに眠りに吸い込まれていきました。翌朝も晴れ!ある目的を果たすために、朝の8時過ぎにチェックアウトして、高山駅からJR代行のバスで一路、再び飛騨古川駅へと向かいます。

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 ある目的とは?そう!アレです !! 先回の画像の中にヒントがありました。これにトライする人は自分を含めて3、4人かな┅と予想していたら、いやいや甘かった┅、15~20人近い人達が、すでに三脚を拡げてベストポジションをキープして、まだかまだかと待機しているじゃありませんか!子ども連れのファミリーやおじさま達、また一眼レフを構えた若い女性までいらっしゃって、完全に度肝を抜かれました。駅には違うパターンの停車画像が紹介されていましたよ。

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 本日のメインイベントの一つではありましたが、飛騨古川に来たら、もう一ヶ所、どうしても行っておかねばならないスポットがあります。それは「気多若宮神社」です。飛騨古川駅からやや南東方面へ徒歩で20~25分位の場所にあります。タクシーで移動しても良い距離でしたが、駅から少し外れた田園のなかを、瀧たちのように歩いてみたかったのです。それと参道?の灯籠が、宮水神社のそれと似ているという情報を実際に確かめたくもありました。

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 駅の南側(高山方面)にある踏切を渡ってからは、東方面にまっすぐ伸びる道をひたすら進むだけです。飛騨市の市街地を後方に捉えながら、突き当たりまで行くと「気多若宮神社」に到着しますよ。灯籠を確認してみますと、本当にそっくり! 下(↓)の「高山日枝神社」の画像のなかでカット画を添付しておりますので、ぜひ見比べてみてください。

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 瀧が聴き込みをしている後ろで、奥寺先輩と司がじゃんけんしながら、参道の階段を上っていましたよね。あの場所がまさに画像の階段なんですが、この二人のムスビは、この神社階段で戯れながら共に上っていく点で、「結婚」のメタファーが含まれていたのかもしれません。祭神さまが「縁結びの神」らしいんですね。それに参道がけっこう長い階段で、山を登っていくような傾斜だったんですよ。

気多若宮神社http://www.gifu-jinjacho.jp/syosai.php?shrno=1314&shrname=%E2%96%A0%E6%B0%97%E5%A4%9A%E8%8B%A5%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E2%96%A0】 

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 拝殿でお詣りした後に、社務所で受験生の身内に贈る御守りを購入しました。そして参道の階段を下り、元来た道をひたすら歩きます。神聖なる冷気(霊気?)充つる社の森から現世に還ってきた途端、汗が滴る暑さに根負けしそうなところを救ってくれたのが、この「ヨーグルッペ」でした。途中にあった自動販売機で見つけ、何とお値段が100円! 包装デザインに描かれた女の子が女神に見えました。それに「ヨーグルッペ」と聞くと、新海作品ファンの人なら、すぐにあの作品、あのキャラクターを思い出すでしょう? そう!『秒速5センチメートル 第二話「コスモナウト」』の澄田花苗です。

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 駅周辺の市街地に入り『君の名は。』のポスターを展示している店舗をいくつか目に留め、よほど居心地が良かったのか、再度「飛騨市図書館」へ歩を進めます。ちなみにポスター展示のお店は「組紐作り」を体験できる処が多くて、せっかくだからやっていけば良かったのに、昼食を含む滞在時間に余裕がなかったので「パス」しちゃいました。組紐作り体験は、30~40分程度の時間がかかります。けっこうタイトなスケジュールだったんです(汗)。

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 お腹が空いたので、お蕎麦をいただこうと蕎麦屋さんに入ったら、待ち席が満員になるほどの大盛況。バスに乗り込む時間が迫っていたので、駅近くの喫茶店に飛び込み、ランチ定食「ジャンボ麻婆豆腐定食」にありつけました。美味しかった!感謝 !!

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 JR高山駅に戻ってきた私は、帰りの列車に乗る前に、もう一ヶ所だけ立ち寄っておきたかったわけなんです。それが「高山日枝神社」です。ここも長野県南佐久郡小海町にある「新海三社神社」に並んで「宮水神社」のモデルの一つに挙げられていますよね。ところが残念なことに、スマホの不具合が発生、写真が1枚も撮れなかったのです。これまでの画像データが破損していないことを祈りつつ、タクシーで向かいました。もうヒヤヒヤし放しでした。

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※画像出典 Yahoo!検索(画像) 
高山日枝神社https://hidahiei.jimdo.com/

 その後、待たせていたタクシーに再度乗り込み(戻りは別の観光客と相席し、タクシー代が少し浮きました!)、無事スタート地点のJR高山駅に戻れました。1泊2日の行程を、時にはのんびり時にはせかせかと駆け抜けて、ゴールした達成感を懐に、帰りの車内で爆睡してしまったLAMUでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


《さいごに》

 誠にありがたいことに、たくさんの方が当方のつたない考察ブログに目を通してくださり、87名もの方が読者登録までしてくださいました。本当にありがとうございました。今後も「新海作品の『語り場掲示板』」のページ上で活動していきますので、是非とも読者登録していただき、コメント投稿を通じて、皆様とつながっていたいと願っております。

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 ★東京編をご覧になられる方はこちらから★
  ☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜

【特別企画 Ⅲ 】君の名は。マイ聖地巡礼の旅「飛騨編」前章 ~ おかげさまで、本考察ブログのアクセス数が 2,000 を超えました ‼️ ~

 読者の皆様、こんばんは。LAMUです。まことにありがたいことに本日、アクセス数が2,000を超えました !! 大きな励みを頂き感謝です。また、このブログでお会いするのは約半月ぶりになりますね。とうとうこちらのページでも『平成→令和』へと「時代跨ぎ」をしてしまいました。先月4月1日から立ち上げた新考察ページ「語り場掲示板」も、3月下旬から今回に至るまでのキャンペーンによって、少しずつですが認知されてきたようです。そのため、本ブログと新ページとの「共催企画」は今回の【特別企画第3弾】をもって最後とし、同時に本ブログ「LAMU の考察ブログ『君の名は。』」そのものも今回の企画の連載をもって【最終回】と致します。

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 出発場所は内緒にいたしますが、1泊2日の行程で昨年夏、糸守サイドの聖地巡礼に出かけてきました。映画公開から丸2年も経っているというのに、「宮川落合のバス停」で複数の巡礼者と出会いましたよ。まだまだ『君の名は。』人気は根強いな┅と感じました。ではJR高山駅から出発しましょう!
 
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 飛騨古川に向かう交通手段で迷いましたが、地元の路線バス「濃飛バス」で向かうことにしました。1時間辺り2本、所要時間は約40分です。

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 途中、高山本線の線路と道路が並列に延びており、バスの車窓から踏切を撮ってみました。映画本編に出てくる糸守町の踏切は、長野県にあるJR小海線沿線の踏切をモデルにしていると思われます。

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 飛騨古川駅に着きました。ご存知、瀧がタクシー乗り場で運転手さんに聴き込みをしていた場所です。ほぼ同じアングルで撮ってみました。

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 この跨線橋は駅の外にあります。撮影スポットとして有名なんでしょうね。2番線に停まる列車の時刻を教えてくれていました。翌日、私はトライしてみましたが。

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 お腹が空いてきたので、弁当と飲み物を調達しようとコンビニを探しましたが、何と!駅周辺にコンビニは一軒もありませんでした。そのため、少し駅周辺を散策しながら、とある弁当屋にたどり着きました。

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 無事に弁当を調達したところで、再び駅に戻ります。ここからは「宮川落合のバス停」を目指して、JRの気動車に乗りましたよ。このバス停、瀧が奥寺先輩&司と散策し、休憩に使った場所でしたね。

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 列車が来るまで、飛騨古川駅構内をあちこち散策し、映画本編で「特急ひだ」号から降りてきた3人の足跡を逆再生してみました。映画では本当に細かい部分まで、駅内部の背景が描かれていましたね。

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 やって来た列車はJR東海(株)の最新型気動車でした。映画本編で、三葉が上京時に乗った旧国鉄型の気動車がお目見えすることは、もはやないようですよ。ちなみに映画で登場したその気動車は、内装だけはキハ110形と呼ばれる最新型の気動車でした。

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 車窓から眺める田園風景のなかで、あの3名様ご一行をふと見つけそうな錯覚に陥りました。聴き込みに専念する瀧と、アイスキャンディを食べながら後ろをついて歩く奥寺先輩と司。聖地巡礼の醍醐味を五感で感じられる移動時間でした。列車は渓谷を縫うように走り抜け、いよいよ最寄り駅の角川駅に着きます。駅名ですが「つのがわ」と読みます。残念ながら「KADOKAWA」ではありませんよ(笑)。

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 ここから徒歩で約10~15分ほどの所に、宮川落合のバス停があります。歩いていると「ピー」と鳴きながら、山あいの谷間を旋回するトンビに遭遇できます。自ずと糸守湖の映像がリアルに想起され、つい足取りも軽くなり、バス停への期待度がぐんぐん上がります。

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 そして初日のお目当てスポット「宮川落合のバス停」に着きました。実写画像とアニメ映像を見比べても、その圧倒的な美術力の高さに脱帽です。

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 バス停は現在、スクールバスのほか、宮川町のコミュニティバスが通るようで、一般客も乗れます。また、地元の住民さん?が書いたであろう手作りポスターが掲示されていたり、『君の名は。』寄せ書きノートが設置されているなど、観光客への配慮が随所に見られて、大変居心地が良かったですね。ここで私は弁当を広げ、同じく聖地巡礼で訪れてきた方々と談話しながら食事をしました。無論、ゴミは持ち帰り、座布団などを少し整理整頓しましたょ。

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 再び歩いて角川駅へ戻ります。糸守サイドの聖地巡礼(長野県諏訪湖・小海町を除く)を行う際、この「宮川落合のバス停」だけは飛騨古川の市街地から離れており、交通の便が決して良くないので、時間にゆとりをもって行程を組むことをお勧めします。

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 実は、この「宮川落合バス停」よりさらに山奥に入った所(↑図)に、糸守町のモデル地と思われる地形の場所「池ヶ原湿原」があります。さすがに車でないと行けない場所でありまして、電車はおろかバスも走っていない秘境中の秘境です。湿原入口から3km離れた駐車場と湿原入口間で、送迎バスがピストン輸送しているという情報がありますが、「水芭蕉が咲くシーズン限定」と思われますので、利用を考える方は、必ず事前に飛騨市観光協会などで問い合わせてください。下(↓)の観光ガイド動画から糸守町のモデル地たる雰囲気を堪能して頂けます。

  ☆池ヶ原湿原の観光ガイド動画はこちら☆

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 再び飛騨古川駅に戻り、次回は飛騨市内の聖地巡礼スポットを周ります。なお、明日は考察交流ページ『語り場掲示板』のほうで「君の名は。マイ聖地巡礼『東京編』①」をお届けするつもりです。投稿時間は夕方17時頃を予定しておりますが、場合によっては本日のように「随時更新」という投稿形態を取らせていただきます。「『飛騨編』後章」はその後日、再び本ブログにて掲載いたしますので、両サイドの聖地巡礼旅日記、どうぞご期待ください。

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 ★東京編をご覧になられる方はこちらから★
  ☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜


《飛騨以外に散在する糸守町のモデル地リスト》

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 糸守?駅 ┅ 秋田内陸縦貫鉄道 前田南駅【秋田】
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  踏切 ┅ JR小海線 馬流地区 聖岩踏切【長野】

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  糸守町役場 ┅ かつらぎ町役場【和歌山】

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 糸守高校 ┅ 不詳(あるブログから画像引用)
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   糸守小学校 ┅ JR小海駅の駅舎【長野】

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     門入橋 ┅ 藤の木橋【長野】

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     中川精肉店 ┅ 家具店【千葉】
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   電機製作所 ┅ 有坂電機製作所【長野】

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 コンビニ ┅ アイショップ石堂太平店【鹿児島】
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   糸守湖① ┅ 諏訪湖と立石公園【長野】
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      糸守湖②┅ 松原湖【長野】
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  宮水神社神楽殿 ┅ 新海三社神社【長野】

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 龍神山(ご神体山のカルデラ) ┅ 青ヶ島【東京】
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 民宿「飛騨山荘」┅ 民宿「奥大井」【静岡】

p.s. 長野県内だけで『君の名は。聖地巡礼の旅が
 成立しそうですね。やはり新海誠監督のお膝元だ
 からでしょうか。上記の情報は数多くのブログか
 ら得ました。なかでも長野県佐久市の方のブログ
 は、かなり情報が密で信憑性が高いと思います。
 なお、糸守高校の画像元は、ブログを投稿された
 方のご配慮で「不詳」となっております。以上、
 情報源のブログ(一部)をご覧になりたい方は、下
 記のリンク先から閲覧が可能です。貴重な情報を
 まことにありがとうございました。

参考ブログ【http://plus9.xyz/kiminonaha_ten2】他

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君の名は。マイ考察⑯ 「♪なんでもないや Nandemonaiya movie edit. 」に関する一考察

 読者の皆さん、おはようございます。LAMUです。いよいよ主題歌の考察もラストナンバーとなりました。あのラストシーンで、静かに流れ始めた「♪なんでもないや」はedit ver. と movie ver. があります。本ブログでは、edit ver. と movie ver. の一番目の歌詞までを考察の範囲とします。なお、英訳版"Nandemonaiya "の歌詞は、「二人の間 通りすぎた風は」から始まりますね。また「離したりしないよ 二度と離しはしないよ やっとこの手が 君に追いついたんだよ」のフレーズは、なんと英訳がないんですよ。では今から、今回の考察テーマ曲の歌詞を、映画本編通りの順で追っていきましょう。

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 ♪もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけでいいから
 もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけ くっついていようか

 もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけでいいから
 もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけくっついていようよ

 Now, just a little more
 Only just a little more
 Let's stay here a little longer now
 Now, just a little more
 Only just a little more
 Let's stick together just a little bit longer

 Now, just a little more
 Only just a little more
 Let's stay here a little longer now
 Just a little more
 Only just a little more
 Let's stick together just a little bit longer

 カタワレ時の邂逅シーンが脳裏に焼きついている方は、このフレーズを耳にした途端に、胸がほっこりするんじゃありませんか。ムスビの神に許された奇跡の時間┅┅、その束の間の逢瀬で互いに向き合い、近づき、ついに自分自身の心と身体で互いに触れ合う初めての機会。だから「少しだけでいい」と、一段落で12回も繰り返しています。ちなみに、12という数字は「一回り」を意味しています。一年の月間サイクルや干支、そしてティアマト彗星の周期1200年にも12が関係していますね。切なくなるほど強調されたリピートフレーズが、サブリミナル効果で耳と記憶に刷り込まれていきます。「くっついていようか」と一旦相手に尋ね、今度は「くっついていようよ」と自ら提案する描写が、「僕」の心理を繊細に描写しています。この会話を想起させる二人のシルエットは、「君の名は。」グッズ(一部)のシンボルマークとして使われていますよ。

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 ♪僕らタイムフライヤー
 時を駆け上がるクライマー
 時のかくれんぼ
 はぐれっこはもういやなんだ

 Oh yes, we are time flyers
 Scaling the walls of time, climber
 Tired of playing hide and seek with time
 and always coming just short

 離したりしないよ 二度と離しはしないよ
 やっとこの手が 君に追いついたんだよ

 タイムフライヤー= time flyers は、野田洋次郎さんによる造語なのでしょう。そして、時を駆け上がるクライマーとほぼ同義と思われますが、「(時間を)飛び越す」というニュアンスを持った flyers と、一足一足「(地道に)登っていく」climber とでは、単語が持つイメージがかなり異なります。物語を俯瞰的に捉えるときには、抽象的な表現の flyers という単語のほうがシンボリックでありインパクトを持ちますが、カタワレドキに邂逅を果たしたご神体山(正式には龍神山という。外伝小説 第三話より)に駆け上がった三葉(意識は瀧)の行動は、まさしく「駆け上がるクライマー」であり、climber という単語は flyers よりもより実感を掴みやすい表現だと思います。2013年の世界線から2016年との結節点にやってきた三葉は、まさに「時を駆け上がって」いますから。それに対して、複数の時間軸をまたぐ「かくれんぼ」で三葉を探す立場の瀧は、もう勘弁してくれよ┅┅と、正直な想いを口から漏らしています。ようやく三葉の面影を見つけ、逃げるその腕をつかんだ瀧は「二度と離しはしないよ やっとこの手が 君に追いついたんだよ」と、三葉の意識に真っ直ぐ、そして強く語りかけます。

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 ♪君は派手なクライヤー
 その涙 止めてみたいな
 だけど 君は拒んだ
 零れるままの涙を見てわかった

 You're guite a showy crier
 Want to stop your tears, see your eyes drier
 But when I went to wipe your tears dry
 You refused but I saw them
 pouring down your face, I knew why

 フライヤー(=flyers )、クライマー(=climber )、クライヤー(=crier )と、英語でも日本語でも韻を踏むフレーズが、この主題歌では印象に残ります。そして三葉は派手なクライヤーに間違いありません。2013年10月4日のティアマト彗星による災害で落命する(瀧の介入以前の世界線)前日と前々日に、三葉は二夜連続で涙腺が枯れんばかりに泣き明かしています。10月2日は瀧の身体で(本ブログの「マイ考察② デート直前に零れた瀧の涙の謎」を参照)、翌3日は自分の身体で(三葉の上京エピソードより)派手に泣きじゃくったと、LAMUは考えています。その原因を後で知った瀧は「その涙 止めてみたいな」と顧みますが、あれまぁ┅三葉から慰め(?)を拒まれております。その理由は次のフレーズへGo!!

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 ♪嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
 君の心が 君を追い越したんだよ

 Crying even when you're happy
 Smiling even when you're feeling lonely
 It's because the part of you
 Has made it here before the rest has

 なるほど、そういう理由ですか!というわけにはいかないレトリックが連なっておりますよ。文字通りの「嬉し泣き」はあっても「悲しみ笑い」という言葉は耳にしませんよね。近いニュアンスに「愛想笑い」という言葉はありますが、日常生活において「嬉し泣き」と「愛想笑い」の頻度はどちらが多いかな?なんていう発想で、つい横道に逸れがちな私であります。その次の「君の心が 君を追い越したんだよ」というフレーズは、「♪前前前世」の冒頭にあるフレーズ「心が身体を追い越してきたんだよ」と酷似しております。このフレーズから想い描く「君」の表情はきっと、「僕」とようやく出逢えたという達成感で感極まる「嬉し泣き」なのでしょう。それまでの、数えきれない「悲しみ笑い」の分だけ、込み上がってくる感情が一際強く、「僕」の目の前で弾けたというイメージが湧いてきますね。

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 ♪二人の間 通り過ぎた風は
 どこから寂しさを運んできたの
 泣いたりしたそのあとの空は
 やけに透き通っていたりしたんだ

 The sorrowful gust of wind
 that blew right between you and me
 Where did it find the loneliness
 it carried on the breeze?
 Looking up at the sky
 after shedding a stream of tears
 I could see for miles of blue,
 it's never been so clear

 英訳版の冒頭であり、その歌い出しでもあるフレーズです。映画本編では、ラストシーンで須賀神社参道の階段上にいる瀧と三葉が、二人同時に「君の名前は ?! 。」と声をかけあい、カメラアングルが徐々に上空へ切り替わるタイミングで、「二人の間 通り過ぎた風は┅」と野田洋次郎さんの歌声が挿入されました。愛する人の記憶を取り去られた二人に残された感情、その「寂しさ」はどこから運ばれてきたのだろうか?「朝、目が覚めるとなぜか泣いている。そういうことが時々ある。」その蓄積された涙をぬぐって仰いだ空は、I could see for miles of blue, it's never been so clear =どこまでも青く、未だかつてないほどに透き通っていたわけです。(僕らが流してきた涙のような)雨が過ぎ去り、晴れ上がった大空までもが、巡り逢えた自分たちの新しい門出を祝福しているようだ、とも受け取れます。

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 ♪いつもは尖ってた 父の言葉が
 今日は暖かく感じました
 優しさも笑顔も夢の語り方も
 知らなくて全部 君を真似たよ

 Speeches that my father gave me would
 always make me despair
 Somehow, I feel a warmth
 and comfort today
 Your ever kind heart, the way you smile,
 and even how you find your dreams
 I knew nothing, so honestly,
 I've always copied you

 この段落の最後に出てくる「君」は、先ほどまで登場してきた「僕」ですね。つまり主体が瀧から三葉に入れ替わり、三葉が語るフレーズになります。選挙演説中に、前を通りかかった登校中の三葉たちに「三葉っ! 胸張って歩かんか!」と注意した父∶俊樹の行動から、「いつもは尖ってた= always make me despair 」様子の片鱗を見るわけです。今どきの学生がよく口にする「うざっ !!!」て言葉で、煙たがれるパターンですね。しかし父と同性である「君=瀧」に恋してからは、男親の父の言葉にすら「優しさ」を感じるのです。やがて「君」も(私の)夫となり、子の男親になるわけで、娘として父を疎ましく思っていた三葉の青春期も、まもなく終わろうとしているんでしょうね。閉塞的な環境に身を置いてきたばかりに、遠い存在になっていた感情や気持ちを、瀧に倣って私も思い出してみよう。そして封印してきたものを解放してみよう。かけがえのない君が一緒だから、私は「私らしく」なれる┅!、そのような前向きな三葉の感情が、この段落の歌詞には詰まっていると思います。

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 ♪もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけでいいから
 もう少しだけでいい あと少しだけでいい
 もう少しだけ くっついていようか

 Now, just a little more
 Only just a little more
 Let's stay here a little longer now
 Now, just a little more
 Only just a little more
 Let's stick together just a little bit longer

 この段落の「少しだけでいい」の回数は、一段落で6回に半減しました。このフレーズの歌い手(主体)は三葉なのかもしれませんよ。最後は、「くっついていようね」というふうに女性言葉にしても良さそうなんですが、曲全体としての歯切れが今一つなので「くっついていようか」のフレーズを代用したんだと考えます。冒頭フレーズの歌い手(主体)∶瀧の問いかけに、ドキドキしている三葉が「そうしよっか┅(照)」みたいなノリで答えているニュアンスが、この段落からはありありと感じ取れました。

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 ♪僕らタイムフライヤー
 時を駆け上がるクライマー
 時のかくれんぼ
 はぐれっこはもういやなんだ

 Oh yes, we are time flyers
 Scaling the walls of time, climber
 Tired of playing hide and seek with time
 and always coming just short

 嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
 君の心が 君を追い越したんだよ

 Crying even when you're happy
 Smiling even when you're feeling lonely
 It's because the part of you
 Has made it here before the rest has

 最後の二つの段落は、主題歌「♪なんでもないや」一曲の余韻だけでなく、映画『君の名は。』全体の余韻に浸れるように設けられたリピートフレーズなんだと思います。映画を観て得られた高揚感や気づき、感動を視聴者が噛みしめながら、ゆっくりと自分たちの日常生活へ帰っていく。そんな制作者側の配慮まで楽しめた名曲でした。

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☆♪なんでもないや《オーケストラコンサート》
  版を試聴したい方はこちらから
 ☞【https://youtu.be/M40SBBsSCIA】☜

上白石萌音さん (宮水三葉の声を担当) による
 ♪なんでもないやを試聴したい方はこちらから
 ☞【https://youtu.be/6P1h-qrZPhc】☜

 さて、映画本編で流れた主題歌4曲の考察は一通り終わりました。一部、二番の歌詞や RADWIMPSのアルバム版の歌詞については、語り場掲示板のほうで「続編」として考察を綴っておりますので、本ブログの考察と比較しながら、そちらのほうもお楽しみ頂けると幸いです。この「マイ考察シリーズ」 は以上をもって完結しました。つたない考察ではありましたが、これまで約2ヶ月に渡り、最後まで読んで下さって、まことにありがとうございました。

 ★続編のリンク先はこちらから★
☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜

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追記∶予告しておりました【特別企画第3弾】は、予定を来月に延期いたしまして、新時代「令和」に突入したGW明けに投稿したいと考えております。

 
画像出典 映画.com フォトギャラリー 他

君の名は。マイ考察⑮ 「♪スパークル Sparkle movie ver. 」に関する一考察

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 読者の皆さん、こんばんは。LAMUです。今回、こちらのブログでは、考察テーマ「♪スパークル」を「瀧と三葉のムスビ」視点で読み解いていこうと思います。私的には「俊樹と二葉のムスビ」視点のほうが解釈しやすいのですが、ここは「あえて」映画本編の枠内で、考察を展開していきます。また歌詞の順序は、映画本編で実際に流れた通りに掲載しております。では早速、歌詞を見ていきましょう。

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 ♪まだこの世界は
 僕を飼いならしてたいみたいだ
 望み通りいいだろう
 美しくもがくよ

 Caught in a never-ending game
 Seems like the world’s still trying to tame me
 If that's the way I will ovey   
 Beautifully struggle everyday

 英訳から見ていくと、in a never-ending game にあたる日本語訳が見当たりませんので、「僕=瀧」の心情のニュアンスとして捉えてみますよ。「終わりのないゲーム」とか「果てしなく続くゲーム」のような毎日を、ムスビの秩序に絡めとられた「僕」は、「君=三葉」に関する記憶を失い、ただ残された「寂しさ」という感情だけを抱えながら、一生もがいて生きていくんだと言っています。それもムスビの神にケンカを売るぐらいの覚悟で「Beautifully =美しく」に!です。新海誠監督は、この「美しくもがくよ」というフレーズをいたく気に入ったのか、自身が綴った「小説『君の名は。』」の第七章のタイトルに起用していますよね(「第七章 うつくしく、もがく」)。また、このフレーズの英訳で踏まれた韻 ending, trying や game, tame, way, obey, everyday などの単語の響きが、小気味良いです。

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 ♪互いの砂時計
 眺めながらキスをしようよ
 「さよなら」から一番 遠い
 場所で待ち合わせよう

 Should we have a little kiss
 while seeing both of our hourglasses
 Let's make a plan to meet somewhere that is
 most far from ’goodbye’

 砂時計といえば、サウナに置いてあるアレです。砂が下に落ちきったら、ひっくり返してまた使いますよね。あの真ん中のキュッとしまったところに上の砂が溜まり、下へサーっと落ちていく砂をじっと見ることって日常あまりないと思います。それをあえて眺める。それも「互いの」砂時計を眺めながら二人は何を想うのでしょう? 考えていたら、小さな女の子が「好き」「キライ」「好き」「キライ」と言いながら、花びらを一枚ずつちぎって恋を占う姿が浮かんできました。砂が下へ落ちきる前に、互いにどんな言葉を心に唱えていたのでしょうか。「また逢えるのか」「もう逢えないか」┅ とか?

 そして「さよなら」から一番遠い場所って、どこなのでしょう? 普段使う別れの挨拶言葉の「さよなら」ではなく、破局シーンで交わすような「さよなら」だとしたら、その反対の挨拶言葉は「はじめまして」になります。すると「♪夢灯籠」の最後のフレーズ「また『はじめまして』の合図を 決めよう 君の名を 今追いかけるよ」の歌詞とリンクしてきますね。すなわち、瀧と三葉が普通の男女として「初めて」出逢う、ラストの須賀神社の階段シーンを予見させる作詞側の意図が、この歌詞の中に含まれていたのかもしれません。

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 ♪辞書にある言葉で 
 出来上がった世界を憎んだ
 万華鏡の中で
 八月のある朝

 How I hated lifeless world
 that's made up entirely of dictionary words that
 I saw through my kaleidoscope
 on a monotonous August morn

 辞書にある言葉、つまり万人の共通認識で成り立つ常識やルールみたいな概念で規定される世の中なんて、まっぴらごめんだ! 何の変哲もない退屈な価値観にだけは「僕」は埋没したくない。万華鏡を覗いてごらんよ。彩り豊かな幾何学模様が幾重にも重なっては消え、また現れては次々と不思議な紋様を醸し出している。そんな理屈を越えた不思議な世界に身を委ねて、非日常の出来事(=奇跡)が急に舞い込んできたって別にいいじゃないか┅┅。そんな心の叫びのような「僕」の願いを、私はこの歌詞から感じました。しかし、どうして「八月のある朝」というフレーズが唐突に出てくるのでしょうか? まさか映画公開日の(2016年)8月26日を意識したうえでの「八月」なのか否か、ずっと謎のままです。

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 ♪君は僕の前で 
 ハニかんでは澄ましてみせた
 この世界の教科書のような笑顔で

 When you appeard in front of me
 you acted shy but I didn't miss
 your grinning face like
 If it's the textbook of this world
 of how to make your smile on your face

 そしてついに「僕」は「君」と出逢います。社会人になった瀧が、3歳年上の三葉と初めて出逢うのは2022年の春なので、やはり「八月のある朝」というフレーズに「?」がつきますね。「はにかんで= grinning 」の「はに」が、カタカナで「ハニ」と表記されているのは、you acted shy =恥ずかしそうにふるまった「君」の澄まし顔を、強調する意図があったのでしょうか┅。「教科書のような笑顔」というフレーズも、一見意味が通らない表現ではありますが、英訳では how to make your smile on your face = 笑顔の作り方(の教本)というふうに説明がなされています。まさしく下(↓)の画像のシーンで、振り返った三葉が見せたような笑顔を指しているんだと思われます。

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 ♪ついに時はきた
 昨日までは序章の序章で
 飛ばし読みでいいから
 ここからが僕だよ
 経験と知識と
 カビの生えかかった勇気を持って
 いまだかつてないスピードで
 君のもとへダイブを

 Finally, the time has come
 Everything up ’til yesterday was a prologue
 Skimming through the days of old
 It's my turn to bear the load
 My experience and my skill
 And all the courage
 I had let start to mildow
 At an unpreceedented speed I will
 dive right into you

 ここからの解釈は、私自身の思いきった深読み説となります。先ほどまで疑問を呈していた「八月のある朝」を、2022年の夏と仮定するのです。すなわち瀧と三葉が春に出逢い、交際を始めてから4ヶ月が経とうとする頃になります。高校生時代の入れ替わり生活など互いの記憶を失っている二人ですが、互いの部屋を行き交ううちに、互いを探し求めていたという感覚が想起されてくるのです。例えば、瀧が糸守の記憶を辿り描き続けた数枚のスケッチ画を、三葉が瀧の部屋で見つけたとしましょう。

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三葉】(あれ、(↑)この絵┅、糸守やないの?!!  どうして、瀧くんの部屋に糸守の画があるんやろ?)

瀧】ん? 三葉、どうした?

三葉】あっ瀧くん、これ┅。

瀧】あっ、それ┅かぁ。俺が高校生だった頃だから、今から5、6年前かな。田舎のスケッチを描きまくった時期があってさ、なぜかずっと捨てられなくって┅。

三葉】瀧くん┅、この画の町なんやけど、私の故郷にすっごく似てるんやさ┅。なんでなんやろ?

瀧】えっ?! そうなのか? 俺はこの画の田舎がどこにあるのか、どういう名前の場所なんかは全く知らないんだ。

三葉】そう┅なんだ。私の故郷はね、岐阜県の北のほうにある飛騨市のそばにあった糸守町っていう小さい町やったんやよ。

瀧】糸守町┅、ん? なんで過去形?

三葉】瀧くんは知らないかな┅? 今から9年ほど前、彗星の片割れが私の町に落ちて、一瞬で壊滅したんやよ。元々糸守湖っていう湖を中心に集落があってね┅、隕石が湖畔に直撃した衝撃で、もっと大きな湖が出来ちゃって、今は瓢箪型の湖になってしもたんやさ。私の家も神社も、近隣の集落の全てがなくなってまって、今は湖の底に沈んでる(涙)┅。

瀧】み、三葉┅。今の話、俺の(記憶の)なかで何か引っ掛かってる! あっ!あのさ、バス停みたいなとこ、周辺になかった? パラソルつきのおしゃれなテーブルとかイスがあるようなバス停┅。

三葉】(泣)┅くん、たきくん。なんで、うちの家の下にあったバス停を細かく知ってるん? 私の幼なじみが手作りした「おしゃれカフェ」のバス停、確かにあったよ。どうして、瀧くんが知っとるん┅。

瀧】ああ┅┅! 頭ん中で何かが出かかってる!
俺、この田舎に行ったことがあったかもしれない。

三葉】えっ! 私の故郷へ┅、瀧くんが糸守に?

 ┅という会話があったとします。そう! ついにムスビの神から取り去られていた記憶を、二人で「再生」する時が来たのです。気が遠くなるほどの長い時間をかけて、互いを探し続けた日々は、これから二人で共に紡いでいく人生の「序章の序章」。Skimming through the days of old =ざっと、飛ばし読みでいいから、今度は「僕」が記憶の綾を手繰って「君」の分までこころの痛みを担うよ(= bear the load )。「君」に出逢うまでに蓄積してきた経験や知識、技術を総動員して、更に今という時まで時間を要してカビが生えかかってしまった勇気をふり絞って、「僕」は「君」のこころの核に触りに行くよ。過ぎ去った時間を巻き返すぐらいのハイスピードで「僕」は「君」の記憶の扉を開きに行くから、何かを失ってしまったという感覚と、果てしない寂しさの感情を、これからは君と僕の「二人」で埋め合わせしよう。やっとの想いで、僕らは出逢えたんだから┅┅。まさにこれは瀧から三葉への真摯なメッセージ、プロポーズの言葉でもありますね。

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 ♪まどろみの中で 生温いコーラに
 ここでないどこかを 夢見たよ
 教室の窓の外に
 電車に揺られ 運ばれる朝に

 And when I dozed off into
 a lukewarm can of soda I
 dreamed of a world so far from here,
 that's not on the map
 Searching outside of the classroom window
 or in summer morning that's
 brought from the commuting train

「まどろみ」とは「入れ替わり現象」の言い換えでしょうか。飲みかけだったコーラは、いつしか日付をまたいで生温くなっていたわけです。そして見知らぬ土地で、相手の身体を使って生活していた自身の意識を確認した二人は、瀧の場合なら糸守高校の教室から見た糸守集落の風景を、三葉の場合なら、初めて乗った首都圏を駆け巡る満員電車の喧騒を思い出していたんだろうと、私は勝手に想像しています。で、ここでもなんと! 英訳に目を移すと in summer morning!やはり「夏の日」の朝と描写されているんですね。もはや時系列があやふやです。

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 ♪愛し方さえも 
 君の匂いがした
 歩き方さえも 
 その笑い声がした

 Even the way that you loved
 I swear I could smell the scent of yours
 And in the way that you walked
 I could hear that bright laughter of yours

 そして二人は夜の契りを交わし合います。互いのこころの琴線に触れながら、身体を合わせるたびにその五感の全てが、さらに互いの記憶を呼び覚ましていくのです。その様子を「愛し方さえも君の匂いがした」と描写したのではないかと私は考えます。次第に入れ替わり現象の記憶まで遡上してきた二人は、互いの身体で過ごしたそれぞれの日常生活の記憶を、朧気なモノトーンから彩り豊かなリアルな映像として再生できるまでに至り、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に加え関節の位置覚・運動覚の細部にまで、互いの記憶を共有できるようになります。

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 ♪いつか消えてなくなる
 君のすべてを
 この眼に焼き付けておくことは
 もう権利なんかじゃない
 義務だと思うんだ

 Since one day you will disappeare
 I'll keep every part of you
 Make sure that it's burned into
 the back of my eyes
 It's not a right that I'm due
 my duty that is must have been kept

 しかし、ティアマト彗星で一度失った(失いかけた)君の生命の記憶にさしかかったときに、僕は気づくのです。互いの霊魂が一つにならんばかりに呼応し合う関係ではあっても、肉体を宿した現世(今)の関係には限りがある。必ず「死」という「別れ」が訪れる。それはあの日のように、突然降りかかるかもしれない。それは僕の死で起こるかもしれないし、君の死によるのかもしれない。いずれにせよ、現世に活きて躍動している二人のこの生命を、心の隅々まで一緒に感じて記憶に留めておこう。それは僕や君が有する権利とか特権というよりはむしろ、二人が共有する、お互いへの義務なんだ、と。

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 ♪運命だとか未来とかって
 言葉がどれだけ手を
 伸ばそうと届かない
 場所で僕ら恋をする
 時計の針も二人を
 横目に見ながら進む
 そんな世界を二人で
 一生 いや、何章でも

 生き抜いていこう

 Words like ’tomorrow’ or ’future’ or ’ fate
 no matter how far they extend their hands
 We breathe, we dream, we raise our love
 in a timeless land that is far out of reach
 Even the second, hour hands of the clock
 they look at us sideways as they tick and tock
 How I hope to have forever to spend
 This life, no ― all future lives

 right here in this world with you

 そうすれば僕らは、運命や未知の出来事に翻弄されずに、もっと先の未来、そう!来世とか来来世、いや来来来世にまでムスビつくぐらい、二人の絆は固く揺るぎないものになるんだと僕は思うんだ。時間軸に左右されない常世の世界へ、僕らの霊魂が引き上げられるまで、何回でも転生して僕らは一緒にその時代で呼吸し、そこで夢を追い、そして何度でも愛し合おう┅┅、そんな壮大な僕のイメージ、希望、決意たる想いがこの歌詞から感じ取れました。

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 仕事の合間を縫いながら、逐次更新するという投稿の形態を取りましたので、読者の皆さんの中にはヤキモキしてしまう方がいらっしゃったかもしれませんが、どうかお許しください。今回の「♪スパークル」も、先回の2曲に並び、本当に解釈が困難な曲であると同時に、視点を変えるだけで読み解き方が何通りも生まれるという、まさに幅・高さばかりか奥行きまである名曲揃い(私的には迷曲揃い?)です。織物に例えると、縦糸・横糸が何層にも編み込まれて面をなして布となるような楽曲のオンパレードと言えますね。語り場掲示板のほうでは「俊樹と二葉のムスビ」視点で、RADWIMPSのMV通りの歌詞で考察していきます。以前の考察ブログの本文中で、何度か曲の解釈を紹介しておりますので重複する部分もあると思いますが、ぜひご期待ください。

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君の名は。マイ考察⑭ 「♪前前前世 Zenzenzense movie ver. 」に関する一考察

 こんにちは、LAMUです。前置きは省きまして、早速今回の考察テーマ曲「♪前前前世」について考えてみたいと思います。映画本編では、瀧と三葉の入れ替わり生活が、疾走感あるビートとメロディーラインに乗せてモンタージュで描かれていました。コミカルなタッチで、糸守と東京の人間関係を次々と視聴者に見せ、あまりのノリの良さとテンポの早さに、思考が追いつかない方々も多かったのではないでしょうか? もれなく私もその一人です(笑)。映画『君の名は。』の川村元気プロデューサーに言わせれば、観客を少し置いていくぐらいの展開の早さを、この入れ替わりの日々のシーンに「狙って」取り入れたようですよ。だから安心してください。その狙いが当たり、映画館に駆けつけるリピーターが多かった要因の一つとも言われていますから。

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 ところで、疾風の如く物語を引っ張っていく主題歌「♪前前前世」のタイトルに、これまた「♪夢灯籠」の時のような「?」が私の頭をよぎりました。仏教の世界観にある「輪廻転生」丸出しのタイトルじゃん! 宮水神社は神道だろ!っていう突っ込みを自ら入れて、頭の中で「仏教vs神道」みたいな構図が浮上した私は、六世紀の仏教伝来以降、わが国には神道と仏教が融合してきた歴史があるから、まぁ深読みはよしておこうと、胸を撫で下ろしたわけです。それからしばらくして、なぜ「前世」じゃなくて「前前前世」?、また「来来来世」にしなかったのはどうしてかな?┅などと、またもや疑問の嵐が収まりません。皆さんはそんなことを考えませんでしたか(LAMUだけかな┅)?

 この疑問は RADWIMPS の MV「♪前前前世」の動画を見ているうちに、ヒントが見つかりました。時間軸の無限なり、並行世界の無数を表すには「前世」だとインパクトが弱い。「前前世」を口に出して読めば5文字だけど、もう1つ「前」を足して「ぜんぜんぜんせ」と7文字にすると、なんか語呂が良い。さらに「来来来世」にしちゃうと、未来の世界から現在(2013年~2016年)という過去に遡るようなタイトルになってしまい、時間のベクトルとは逆行して「後ろ向き」なイメージが物語にそぐわない┅等、私なりに想像していたら、動画のRADの面々が途中から野武士や忍者、百姓になっていて、終いには三人が類人猿になって、焚き火の周りで音楽に合わせ、手拍子をしているじゃありませんか!「前前前世」という言葉から、「原点回帰」「細胞分裂」など、映画本編の中盤で描かれた「瀧の口噛み酒トリップの回想シーン」冒頭の映像にリンクするイメージが沸き上がってきました。きっと歌詞の内容を読み解く鍵がそこにあるのかもしれません。

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 ♪やっと眼を覚ましたかい
 それなのになぜ眼も合わせやしないんだい?
 「遅いよ」と怒る君
 これでもやれるだけ飛ばしてきたんだよ

 心が身体を追い越してきたんだよ

 At last, hello you're opened your eyes
 But, why won't you even look me in the eyes,
 what's wrong with you?
 You angrily tell me that I'm late
 Well, I'm sorry, but I did my best
 and running at my fastest pace

 My heart overtook my body as it flew to
 find you in this place

「目」じゃなく「眼」なんですよね。心とか関心とか、顔にある目とは違う意味が込められているのでしょう。カップルの男女が待ち合わせの約束をしていて、待ちぼうけを食らった彼女が、遅れてやって来た彼氏に軽く文句を言って、顔を背け拗ねている様子を最初にイメージしがちですが、冒頭のフレーズに戻って「ん?」、さらに「全力で彼は駆けつけてきた」のに彼女は拗ねてるし┅? そこで、このフレーズが『君の名は。』という物語全体の「比喩」だと考えると、見方が変わります。一度死んだヒロインの三葉が、隠り世で浮遊霊の状態でさまよっていた頃、「彼女の死」という驚愕の事実を知った瀧が、それでも諦めずにギリギリの精神状態かつ命懸けで、隠り世にやってきたその覚悟と決死の行動を、歌詞に表したんだと私は捉えました。そこまでの犠牲を払ってまで実現したカタワレドキの邂逅で、瀧は三葉から、彼女の唾液で出来上がった口噛み酒を口にしたことで「変態!」と叱られます。何だか『「遅いよ」と怒る君』とシンクロしません?

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 ♪どっから話すかな
 君が眠っていた間のストーリー
 何億 何光年分の物語を語りにきたんだよ
 けどいざその姿この眼に映すと

 Where should I start? How should I explain?
 Wanna tell you everything that happened
 while you were in a long long dream
 I flew through dozens of skies
 to tell you adventures I've been through
 hundreds of millions of light years’ worth
 But now I'm here, finally seeing you
 reflected in my eyes

 映画本編で実際に流れた順に歌詞を見ていきます(ちなみにこのフレーズは二番の冒頭の歌詞です)。「眠っていた間」とは、先ほど述べたように、彗星災害の犠牲になったヒロインが、隠り世で浮遊霊の状態で徘徊していた2013年10月4日~2016年10月下旬の、約3年間を指すのでしょう。「何億 何光年分の物語」とは「並行世界」にまつわるムスビの秩序に携わった、瀧の潜在意識(もしくは表層意識まで含む)の中身を例えた描写なのかもしれませんね。しかしカタワレドキの邂逅で、自分自身の身体で初めて三葉と顔を見合わせた時、瀧の意識はただただ、溢れんばかりの感情で満たされるわけです。

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 ♪君の髪や瞳だけで胸が痛いよ
 同じ時を吸い込んで離したくないよ
 遥か昔から知る その声に
 生まれてはじめて 何を言えばいい?

 Seeing your hair flowing and your bright eyes
 glowing aches my very core
 Wish I could breathe in the same dimension,
 I don't want to let it go
 Now that I am finally faced with the voice
 I've known for so long
 I don't know what the words
 should be the very first I say to you

 さぁ、この曲を解釈するなかで難関の関所がやってきました。前半のフレーズは、文字通りの愛おしい気持ちを瀧が三葉に対して抱いたということで、なんら問題ないでしょう。その後からのフレーズが難解なのです。「遥か昔から知る その声?」ん?瀧くん、君は何者? 愛おしい表現にしては行き過ぎてない? うーーん。待てよ。「♪前前前世」の歌詞で登場する「君」は女性であることは間違いありませんよね。それなら、この曲の第一人称である「僕」って、一体誰なんでしょう?次に進みます。
 
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 ♪君の前前前世から僕は 君を探しはじめたよ
 そのぶきっちょな笑い方をめがけて
 やってきたんだよ

 Back in the Zenzenzense ’til this day
 been looking everywhere for you
 I followed the sound of your innocent laughter
 and it guided me in the right way  

 一番盛り上がるフレーズの解釈が、最も難しいわけなんですが、もうここまで来ると「僕=瀧」という設定にかなり無理が生じてきていますよね┅。あるブログでは「僕=概念」とする解釈が紹介されていて、私はひととき「!」となったり、でもやっぱり「僕 ≒ 瀧」の解釈を捨てきれなかったりと、頭を非常に悩ませた訳なのです。いま現在の私の解釈は「僕=ムスビの神」で落ち着きつつあります。ムスビの神を「人が持つような人格を持つ」存在とみなす前提で、瀧という具体を用いて擬人化し、「君=人間1人ひとり」に対して「愛」のメッセージを伝えているという解釈です。まるで新約聖書の福音のような解釈となります。まぁそれにしても、フランクな神さまだなぁ、と首をかしげてしまいますが。

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 ♪君が全然全部なくなって
 チリヂリになったって
 もう迷わない また1から探しはじめるさ
 むしろ0から また宇宙をはじめてみようか

 Even if every piece of you disappeared
 and if it scattered everywhere
 No, I wouldn't waver, I would start back at once
 look for you all over again
 Or maybe instead I'll take the whole universe
 right back to zero again

「君が全然全部なくなってチリヂリになったって」のフレーズで真っ先に想像するのは、割れたティアマト彗星の隕石直撃による「蒸発」で、瞬時に肉体を失った糸守町の500有余人の最期です。残酷な現実のはずなのに、ムスビの神は、その愛をもって霊魂の一つすら失わずに、愛する対象としていつも君を心に留めているよ┅と言わんばかりのフレーズ。無数の時間軸を束ね、並行世界の秩序を統べ治める常世の為政者、天地万物の創造主ならば、0から宇宙を作り出せるのでしょう。無から有を産み出すビッグバンすらも、ムスビの秩序で全て統治されている。だけど、三葉やテッシー、サヤちんら糸守町で犠牲者となってたはずの霊魂は0ではない。存在していた個体という意味で、自然数の始まりの1なんです。この1や0の表現からも、緻密な意図が込められた歌詞だなと、私LAMUは感銘を受けました。

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 ♪私たち越えれるかな
 この先の未来 数えきれぬ困難を
 言ったろう 二人なら
 笑って返り討ちにきっとできるさ
 君以外の武器は ほかには要らないんだ

 I wonder if we can push our way through
 The countless barriers that’s waiting
 in the future just beyond our view
 Side by side, no way we can lose
 We'll beat destiny at its own game
 and make it follow our own rules
 and there isn't any weapon
 besides you that I need to use

 ここからのフレーズは、映画本編限定で採用された歌詞になります。RADWIMPSのCDアルバム『♪君の名は。』では聴けません。また公式パンフレットにも歌詞すら載っていません。RADWIMPSの英語版CDアルバム『Your Name. 』でのみ、英語で歌詞が紹介されています。なぜ、そんなことになったのでしょう? これには RAD が証す逸話があります。英語版より先に販売された日本語版のアルバムが完成したある日、どうしてもこのフレーズを劇伴として観客に聴かせたいという新海誠監督からの急な要請が入り、メンバーは多少困惑したようです。

「私たち」という第二人称表現は、「君」が発したつぶやきのようなニュアンスを醸したかったのでしょう。それに対し「僕」は「言ったろう 二人なら┅」とたしなめます。ただ、強がりから出た言葉かどうか判りませんが、「返り討ち」や「武器」という少々場違いな言葉がここで使われています。戦闘気質の「僕」? あれれ┅「ムスビの神」らしからぬ言葉の羅列にまたまた頭を悩ます次第です。喧嘩っ早い瀧の性格とシンクロする言葉でもあるので、都合良くここは、「擬人化」モードの「僕」が発した「野郎言葉」ということでスルーしましょうか。

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 ♪前前前世から僕は 君を探しはじめたよ
 もう迷わない 君のハートに旗を立てるよ
 君は僕から諦め方を 奪い取ったの

 Zenzenzense ’til this day
 been looking everywhere for you
 No more hesitation, I will put up a flag
 to stake my claim on your heart tonight
 ’Cause you took away from me
 the will to give up
 so clearly and awkwardly

「君のハートに旗を立てる」という表現は、意外に他のアーティストも歌詞に使うようですね。とあるブログを読んで知りました。最後の「君は僕から諦め方を 奪い取ったの」で、野田洋次郎さんの言葉のセンスに舌を巻いた私でありました。プロポーズで使ってみたら、相手はどんな反応をするのかな? もはや思考回路がオーバーヒート気味でございます。それほど私には考察が難解な迷曲でした。

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 さて今回の考察で、英訳には一切触れておりません。日本語ですらこれほど解釈が困難なうえ、英訳にまで思考が及ばなかったというのが本音であります。そこで、次回は「♪前前前世(続編)」と題して当方の考察交流ページ『語り場掲示板』にて、二番の歌詞(英訳も考察の対象)の考察を掲載する予定でおります。次の考察テーマ曲「♪スパークル」は、その考察の次に再び本ブログにて掲載いたします。
 
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画像出典 映画.com フォトギャラリー 他

君の名は。マイ考察⑬ 「♪夢灯籠 Dream lantern 」に関する一考察

 皆さん、お久しぶりです!LAMUです。今日から隔日連載(予定)で、映画『君の名は。』の主題歌4曲の歌詞や背景を考察していこうと思います。主題歌を決めるにあたっては、原作者の新海誠監督と作詞・作曲を担当した RADWIMPS が、入念な打ち合わせは勿論のこと、時に激しい葛藤を互いに抱えぶつけ合ったり、譲歩したり擦り合わせたりした過程があったことは皆さんも知るところだと思います。
 
 野田洋次郎さんを始めとするRADの面々も楽曲の打ち合わせを巡って心が挫けそうになったり、はたまた頭の中がカオスになったり、一方の新海誠監督を始めとする作画の制作陣も、出来上がった曲の長さに合わせて急遽尺を延長してカット数を増やしたり、一度アフレコで撮った音声を削ってまでストリングスを観客に聴かせることを優先するなど、双方が一切の妥協を許さない限界ぎりぎりの境地で、共闘して創り上げてきたのが、これから考察していく4曲の主題歌だというわけです。

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 コミカルさやシリアス感で緩急をつけ、視聴する観客を飽きさせない仕掛けや工夫をふんだんに織り込んだ映画『君の名は。』は、観客動員数が1,900万人以上、興行収入は250億円を超え、国内邦画ランキングでは『千と千尋の神隠し』に続く堂々の第二位を占めました。上位ランクを独占していた宮崎アニメ作品に割り入る形で、結果を残した名作『君の名は。』。その根強い人気ぶりを決定付ける要素として、主題歌4曲の存在は絶対に欠かせません。

 前置きが長くなりましたが、早速オープニングで採用された「♪夢灯籠」の考察に入りましょう。このタイトルに、私は最初「?」となりましたね。夢に灯籠って何じゃそりゃ?って。他のブログでも同じような感覚を持たれた方がいたので、ホッとしましたが。映画本編を観る前は「ちんぷんかんぷん」なタイトル・歌詞だと思われても仕方ないくらい、比喩表現なりレトリック等々が使われているため、映画本編を知り尽くした(?)今ならば、あっ!そういう意味か!と、ようやく合点が行く始末です。

君の名は。』でいう夢とは「入れ替わり」現象を指しますよね。と同時に普通に「夢=憧れ、希望、生きる目的」と捉えることもできるでしょう。そして灯籠といえば、神社で見かける灯籠をまず思い浮かべるのではないでしょうか(本作は、宮水神社にまつわる物語でもありますし)。英語訳で、灯籠は lantern 、アウトドア用品のランタンですね。日本では灯籠流しという鎮魂行事もありますから、単に暗い中を灯す明かりというより、人や魂を導く灯火と捉えるほうがしっくり来ます。

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 ちなみに灯籠流しは精霊流しとも呼ばれ、精霊は灯籠に乗って川を下り、海の向こうにあるあの世へ帰っていくといわれています。そもそもは川施餓鬼と呼ばれる、水害でなくなった故人の霊を弔うための供養から始まったとも言われており、亡者の霊が道に迷わないよう、足元を照らしてあげるという意味が込められているようです。思えば、まさに死んで消えてしまいそうなヒロインの三葉を、隠り世で迷子にさせず現世の時空間に導けたのは、瀧が灯籠の如く道をしっかり照らしてあげたからと考えることもできますよね。

 すなわち「夢灯籠」とは、瀧と三葉の入れ替わり現象終了後から、二人が「現実世界ではじめて」出会う(須賀神社階段でのラストシーン)までの行程、あるいは二人が互いを探し求めた感情の軌跡、美しくもがき貫いた足跡という意味合いが込められているのかなと、私はこのタイトルから感じました。この解釈なら、本編冒頭で二人が掛け合うモノローグとも強い親和性があり、納得がいきます。

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 ここからは歌詞の意味や背景を、英訳を交えて検証していきます。

 ♪あぁ このまま僕たちの声が
 世界の端っこまで消えることなく
 届いたりしたらいいのにな

 Ah, if only our voices speak at night
 could ever reach the very edge of this world,
 and the time
 Instead of fading into air and dust

 きっと、あのカタワレ時、ご神体山の稜線上で、2013年の三葉と2016年の瀧の時空間が結節した幻のシーンでの様子を意識した歌詞なのでしょう。高校生同士の瀧と三葉が、初めて顔を向き合わせて話したとき、自ずと瀧の心に込み上げてきた正直な想いをそのまま歌詞にしたと思われます。また英訳では at night ですが、twilight の意味合いに近い夜だったと推測します。ここでいう「世界」は「現世の時空間」を表す this world,and the time という英訳が採用されていますね。邂逅時に話した会話や互いに伝えたかった想いが、(ムスビの秩序によって)記憶から完全に消されることなく、現世に生きるなかで(潜在意識か霊魂の)どこか the very edge にまで届き、何者にも邪魔されず保管されていたら良いのに┅という風に、私は解釈いたしました。

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 ♪そしたらねぇ 二人で
 どんな言葉を放とう
 消えることない約束を
 二人で「せーの」で 言おう

 Then what will the words could ever be?
 farthest words from 'probably'
 Let's make a promise, that will never fade
 Let's say it together in count of three, oh

 もしもそんなことがかなうなら、たった一つだけ記憶から消されない言葉をムスビの秩序が許すというなら、自分(瀧)と三葉はどんな言葉を放とうか。そうだ!「たぶん 'probably'」とか、そんな曖昧な意味で片付くような言葉じゃダメだ! 絶対にゆるぐことがない誓いのような言葉がいい! 三葉、もうわかるだろ? 俺はお前が「好きだ」!!! お前はどうなんだ? なぁ、一緒に「せーの」で言おうぜ ┅┅。しかし、瀧はそれを口にせず、三葉の手のひらに書き記しました。しかもその方法が最善だったのでしょう。手掌面にペン書きされたくすぐったい触覚のほうが、耳から入る聴覚よりも(三葉の)記憶の隅に残ったと解釈しました。三葉の書く番は失われたけど、それも深い演出の一つなんでしょうね。

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 ♪あぁ「願ったらなにがしかが叶う」
 その言葉の眼をもう見れなくなったのは
 一体いつからだろうか
 なにゆえだろうか

 Ah, I'm told that some part of every wish
 will be heard
 But lately I lost sight of the truth
 in those words
 I can't even remember
 when I gave up believing
 What could have been the reason?

 この歌詞以降はきっと、三葉の姿が忽然と目の前から消えてカタワレ時の邂逅が終わり、加速度的に三葉の名前や出逢った記憶、さまざまな感情、飛騨の探訪旅の目的すらも消え失せていくなか、瀧の意識を5年半近くも縛り続ける「魂の叫び、寂しさ」のような強い想いを、疑問形のフレーズで歌詞に興したのでしょう。「言葉の眼= sight of the truth in those words 」つまり、その言葉に込められた真実を観る心すら失った今、つい癖で、自分の右掌をじっと見てしまう瀧と三葉。朝、目が覚めるとなぜか泣いている。そういうことが時々ある。見ていたはずの夢は、いつも思い出せない。ただ、何かが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも長く残る。「ずっと何かを、誰かを探している」という感覚だけを残して、東京でそれぞれの生活をしていた二人。須賀神社で出逢った後の回顧録をどうぞ!

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瀧】一体、こんな想いを抱くようになったのはいつ頃からなんだろうな? 
 
三葉】そうねぇ、そういう気分に取りつかれたのはたぶんあの日から。あの日、星が降った日┅、ううん、厳密に言うとね、瀧くんが私に逢いに来てくれたときからやと思うんやさ。ほら、ご神体山の上でたしかカタワレ時やったんやよ。覚えて┅ない?

瀧】?? うーん┅わかんねぇな。でもさぁ、取りつかれたっていう不思議な感覚ならわかるよ。俺なんか毎日ってぐらい、それがあるからさ。なんだか、いつもやるせないんだよなぁ。なんでなんだろ? 

三葉】そりゃ瀧くんが、神聖な隠り世(ご神体の祠)に立ち入ってさ、挙げ句に奉納用の私の口噛み酒を飲んだもんやから┅。ホント私、恥ずかしかったんやからね!うむむ┅ホント、瀧くんって変態なんやからっ!? その引き換えに君は、ムスビの神様から「記憶」を取り去られたんやよ。もしも瀧くんが身体や精神、霊魂を引き換えに取られてたら、それこそ私、瀧くんと二度と逢えなくなってた。そうなったら私、ホントの本当に死んでしまうから!(泣) 

瀧】┅┅ってお前、俺がそうする前にすでに死んでたじゃんか。まぁでも、あのときはああするしかなかったわけよ、うん! うーん?! はっ!おい三葉お前┅┅どうしてそんなこと知ってるんだよ? うん?! 何か、うっすら思い出してきたような┅、謎が解けてきた気がするな┅。あっ、あ~!!!  三葉~、俺はお前に逢いに行ったんだ! そうだ、俺はお前をずっと探し続けてきたんだよ! 三葉、三葉~!

三葉】(泣)┅くん。┅たきくん、瀧くん! 私も瀧くんのこと、ずっとずっとずっと前から探してたんやと最近わかったの。私、瀧くんが大好きなんよ。

 はいはい。「愛する人との記憶」を取り去られることも非常に残酷なことですね。記憶に変わる感覚が片鱗でも残った二人だったから、なおのこと切ないわけです。ちなみに上の回顧録は私の妄想です。
 
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 ♪あぁ 雨の止むまさにその切れ間と
 虹の出発点 終点と
 この命果てる場所に何かがあるって
 いつも言い張っていた

 Ah, the very moment that the rain will stop
 And the place rainbow born and dies
 And where the end of this life lies
 I’ve always been insisting there was something
 that I've longing for

「雨」や「虹」など、新海誠ワールドの情景をありありと連想させる言葉が続くなか、一際インパクトがある「この命果てる場所」という歌詞で、本作を観た人ならばピーンと来るでしょうか。本編の後半で明らかになる驚愕の事実と、瀧が命を懸けてまで行ったあの場所「ご神体の祠=隠り世」です。また"the place rainbow born and dies" の英訳表現が素敵ですね。虹そのものに「生命感」があり、美しくもはかないイメージを掴みやすい表現かと思います。

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 ♪いつか行こう 全生命も未到 未開拓の
 感情にハイタッチして 時間にキスを

 One day we'll reach to emotions
 unexplored unprecedented
 We'll high-five love we've yet to discover
 and give a kiss to time

 ご神体山の稜線は、上(↑)の回顧録でも出てきた瀧と三葉がたどり着く場所でしたよね。そこはそれまで、どんな生命もたどり着いたことがない、まさに未開拓の場所。そんな場所で二人は出逢います。高校生同士の瀧と三葉が、初めて自分自身の身体で互いに顔を向き合わせ、話せたときの弾ける喜び、穏やかな安堵感、込み上げてくる愛おしさ、言葉に表すにはもったいないくらいに溢れるさまざまな感情で give a kiss to time 、奇跡を起こしてくれたカタワレ時に感謝のキスを捧げたい、そんな感極まる心情を歌詞にしたためたんだと、私は思います。

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 ♪5次元にからかわれて
 それでも君をみるよ
 また「はじめまして」の合図を 決めよう
 君の名を 今追いかけるよ

 The five dimensions keep on teasing me
 But I will keep on looking at you, dear
 Let's make a sign for
 when we say "nice to meet you" again
 I'm on my way to you,
 chasing after your name

「5次元」とは、空間と時間で構成される4次元に、時間軸が無数にある、つまり今とは違う結末を辿る時間軸がある並行世界が加わった次元です。本作を観た人なら「並行世界」と聞いてその意味がピンとくるのではないでしょうか(当ブログの「マイ考察⑦ご神体の祠(隠り世)と 三葉の髪型に関する一考察」でも触れておりますので、まだご覧になられていない方はぜひご参照ください)。どの時間軸の世界線に飛ばされて君と自分が引き離されても、「俺が必ず、もう一度お前に逢いに行く」という底知れぬ決意が、この歌詞からにじみ出ています。そしてこの曲の最後「君の名を 今追いかけるよ」の歌詞は、映画本編のラストシーンにもつながるキーフレーズですね。

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。OPの「♪夢灯籠」の考察を終えてLAMUが感じていることは、RADWIMPS が描く主題歌を考察するという行為自体が、映画本編の考察とは異次元なほど違うものであり、考察が実に難解であるということです。先人の考察ブログを複数読みあさり、自分が抱いているイメージに近い解釈を探し当てては自ら反芻し、時に解説の表現を一部引用させて頂いたりした次第です。RADWIMPS というバンドの個性を周知していないと、その世界観に思考が及ばないという壁=ジレンマを、この度感じたわけです。

☆♪夢灯籠 LIVE版 を試聴したい方はこちらから
 ☞【https://youtu.be/60PLHxfCQLs】☜

☆♪夢灯籠(他)《オーケストラコンサート》版を
  試聴したい方はこちらから
 ☞【https://youtu.be/erEsHUUPa5U】☜

 今後も何とかめげずに残り3曲にトライいたしますが、考察ブログの1日分にしてはかなりの長文になることが予想されます。そこで次回予定の「♪前前前世」からは、2部作として《本編》を本ブログにて掲載し、《続編》を現在当方がキャンペーンしております考察交流ページ『語り場掲示板』【https://lamu.hatenadiary.com/】のほうで掲載するつもりです。読者の皆さんにはお手数をおかけしますが、貼付するリンクをご活用のうえ、ぜひ両方のページにアクセスして頂けると大変嬉しいです。


画像出典 映画.com フォトギャラリー 他
引用ブログ ここからはじまるエンパーク 他  
https://en-park.net/words/2146

【特別企画 Ⅱ 】予告!~最新作『天気の子』の特報動画公開記念(リンク貼付有り)~

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               TOKYOBOY0701

 読者の皆さん、こんばんは!LAMUです。今回は【特別企画第2弾】の予告です。今月下旬(4月16日以降)に、4月1日から開設した考察交流ページ『語り場掲示板【https://lamu.hatenadiary.com/】を盛り上げる⤴️⤴️企画第2弾としまして、本ブログと新ページ「語り場掲示板」にて、RADWIMPSが作詞・作曲を担当した映画『君の名は。』の主題歌全4曲を、「じっくり」と考察していきます。

 以前から「♪夢灯籠」「♪前前前世」「♪スパークル」「♪なんでもないや」の4曲に込められた歌詞の意味と背景を、LAMU視点で考察してみたいと思っておりました。すでに他の方々が各ブログにて同様のテーマの考察を紹介されているので恐縮していたのですが、その一部を参考にしつつ、私なりの解釈をしっかりご紹介したいと思っております。

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 今夏『天気の子』の音楽も担当するRADWIMPSの新曲「♪愛にできることはまだあるかい」も楽しみですね。本日公開の特報予告動画はこちらから☞☞【https://youtu.be/rzKcrJ77wBY

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 また【特別企画第3弾】と題して、GW明け(5月上旬)辺りに、本ブログと考察交流ページ「語り場掲示板」にて、実際に私LAMUが過去に行ってきた『君の名は。聖地巡礼の旅路を「飛騨編」「東京編」の2部に分けて、旅日記として皆さんにご紹介したいと思っております。どうぞ、そちらのほうもご期待ください。

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画像出典 映画『天気の子』予報(予告篇)
     Twitter 新海誠監督

【特別企画 Ⅰ 】「新海誠監督が紐解く映画『君の名は。』」から学ぶ

 皆さま、こんにちは!LAMUです。こちらのブログでお会いするのはお久しぶりですね。いよいよ新学期、いやいや新時代の幕開けですよ。『令和』の日本が、1ヶ月後の5月1日から始まることを受けて、私LAMUも公私ともに一新!の心意気でございます。

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 その一環ではありますが、今週4月1日から開設した、当LAMUの考察交流ページ『語り場掲示板』【https://lamu.hatenadiary.com/】を盛り上げる⤴️⤴️企画第1弾としまして『君の名は。』公式パンフレットVol,2 (p18~p20) に掲載されている「新海誠監督が紐解く映画『君の名は。』」より、小見出しを抜粋し、各コメントの要旨をあえて「箇条書き」で、この掲示板に貼ることにしました。パンフレットの最後に『一部または全部の無断複写・複製・転訳載等(WEBサイトでの使用を含む)を禁じます。』とあるため『要旨&箇条書き』という改編による掲載となります。その点どうかご了承下さい。

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 この特別企画は、映画『君の名は。』を公開当時は知らなくて(関心が薄くて)、映画館では一度も鑑賞しなかったけれど、地上波放送やレンタルDVD、動画配信サイトで知って深く感動した!しかし手元に公式パンフレットがない!という方々のために、新海誠監督自らが述べてみえる映画『君の名は。』の根幹を、読者の皆さんと共有しようというものです(決して営利目的ではございませんよ┅)。


《目 次》

1, 2つのログラインと夢のモチーフ

2, 組紐巫女舞に込められたメッセージ

3, ムスビと瀧が見る夢のイメージ

4, 行って帰る物語の構造

5, ログラインの移行とエピローグ

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1, 2つのログラインと夢のモチーフ

・物語を作る際はコンセプトを数行で書いたログラインというものを先に考える。

・『君の名は。』のログラインは二つ。
「夢で出会った少年と少女が、やがて現実でも出会う」① ☜ 表向きのログライン。
「夢のお告げを受けた少女が、人々を災害から救う」② ☜ 隠されたログライン。

・ログライン①は、普遍的な「ボーイミーツガール」の構造をとり、力強くもロマンティックなストーリーラインを持つ。

・ログライン②は、昔話や民話、神話で繰り返し語られてきたもの。夢のお告げ、夢の世界というものは、かつても今も日本人にとってはもうひとつの生きた現実。

・『日本書紀』や『古事記』の中に、災害があったときに天皇が特別な場所で眠りに就いて、夢のお告げを受けることで平和をもたらす話が数多くある。

・以上のログライン②の上にログライン①が乗っかっている点が珍しくもあり『君の名は。』の特徴。ずっと観てきた昔話の構造の上に、分かりやすい少年と少女の出会いの物語が乗っている。これが、1千万人(実際は1,900万人)以上のたくさんの方に観ていただけた一つの理由かと。

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2, 組紐巫女舞に込められたメッセージ

・ログライン②を語るために、さまざまな民話的モチーフ(組紐・神楽鈴・巫女舞など)を散りばめた。

組紐 ┅ 運命の赤い糸のメタファー。
     紐や糸は昔話の中では人を
     導くもの。

・瀧をご神体に導くのも紐。三葉が髪に、瀧が手首に巻いている組紐は、糸守湖が隕石によってできたことを伝える図案が元。

・神楽鈴┅三葉と四葉が手にしている
     神具の先についている鈴。
     龍の意匠あり。龍は彗星の
     メタファー。鈴から下がる
     紐は彗星の尾を表す。

巫女舞┅三葉と四葉の鈴を合わせて
     左右に分かれる振りは、割
     れ落ちてくる彗星を表して
     いて、次のカットでは、か
     がり火の炎が激しく燃える。

・3.11の記憶があったから上記のような暗喩を本作には込めた。大津波石碑というものがいくつかの地域に遺されていたことで、教訓を忘れずにいた人たちは助かったという話がニュースになった。瀧や三葉の想いを含め、忘れてしまうこと、忘れずにいようともがくことが、この映画のテーマそのものでもある。

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3, ムスビと瀧が見る夢のイメージ

・ムスビという実際ある言葉。仏教伝来(6世紀)前の原始的な宗教=神道の考え方。

・瀧がご神体を訪れるときにムスビという話が出てきて、瀧は口噛み酒=水を口の中に入れる。
民俗学者折口信夫さんによると、水を両手ですくって口に入れる仕草のことをムスビと言ったという。

・口噛み酒トリップで瀧が見る夢にもいろいろなモチーフがある。以下の「→」はイメージの羅列。
☞「組紐のイメージ→彗星のイメージ→龍」
  その象徴として、動物の鳴き声を効果音に使っ
 ていて、龍の鱗のようなものも一瞬見せている。
☞「彗星が落ちる→様々な成分が地球に命を宿す
  →三葉が産まれたシーン→ [※] 」
※ 赤ん坊はお腹の中で母親と一体でも、産まれるときは紐=へその緒を切られてこの世にひとりになる。だから人間は産まれた瞬間から、誰かを探し続けないといけない。

・夢から覚めて三葉になった瀧は、一葉に出されたお茶を飲みながら話す。そのあと学校の部屋で飲み食いしながら作戦会議をする。
☞神話において異界でその世界の食べ物を口にした人は、そこの住人になってしまうとされている。日本神話のイザナミは黄泉の国の食べ物を食べたことで甦ることができず、ギリシャ神話のペルセポネーも冥府のザクロの実を食べてしまったことで冥界に属すことになった。こうして瀧は三葉そのものになっていったのだ。

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4, 行って帰る物語の構造

・ご神体の前には小川が流れ、小川を越えて聖地に行く。ここに実に大きな意味がある。
☞境界を越えて行って帰るというのは物語の基本。
 例) 宮崎駿さんの『千と千尋の神隠し
☞境界を越えて別の世界に行って戻ってきたときに何か少し変わっている。自分が何かを乗り越えて強くなったような気がする。そのような感覚を子ども時代の肝試しで得たのを今も覚えている。

・行って帰る度に人は変わる。『君の名は。』はそのモチーフを反復して入れることで、瀧と三葉が少しずつ成長していく。
☞瀧がご神体を訪れたとき、小川は雨で増水し広い池に変わっているが、でも彼は三葉にもう一度会うために境界を越えて前に進む。三葉も異界で瀧に会って戻ってきたときには変わっていて、父親はそれに気づいて驚き、彼女の説得に応じたのだ。

・「いないいないばあ」┅人が生まれて初めて触れる遊びのひとつだが、これこそまさに行って帰ってくる構造。目の前から母親が消えることで異界に迷い込んだ気持ちになり、次の瞬間には母親の顔が現れ現実に帰ってくる。そのときにはすでにその遊びをした子どもの中で何かが変わっている。それが成長の本質。
☞僕たちが作っている映画というものの構造そのものでもあって、お客さんは何か夢を見るために、特別な夢のお告げを得るために映画館に足を運び、変わって帰っていく。行って帰る物語は僕たちの生活そのものだと思う。

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5, ログラインの移行とエピローグ

RADWIMPSの「♪前前前世」┅ 瀧と三葉が自分たちが入れ替わっていることに気づくところで流れる。ここが物語の2回目のオープニング。
☞ログラインで言えば、ここまでがログライン①で、ここから先はログライン②にシフトしていく。

・カタワレ時にようやくふたりは出会う。カタワレ時=たそがれ時は神隠しに遭いやすい時間。
☞子どもが神隠しに遭ったとき、大人たちは鐘や太鼓を鳴らして探したという伝承がある。瀧と三葉がお互いを探しているときにかすかな風鈴の音を鳴らしているのも、エピローグでふたりが雪の歩道橋ですれ違うときにも風鈴の音を鳴らし、太鼓=ドラムの音から「♪なんでもないや」が流れ始める。

・すでにふたりはただの男女だから、おとぎ話のようにずっと幸せに暮らしましたとさ┅というわけにはいかない。
☞紐から切り離されて、この世に孤独な存在として産まれてきてしまった普通の男女。ただ「♪なんでもないや」の歌詞にあるように、「もう少しだけでいい」という気持ちを重ねていくことで、永遠を思わせる相手に届くかもしれない。自分の隣にいる人に対してそう思うことが、一生に繋がるかもしれない。そういう気持ちを歌った曲で物語を閉めることができるならば、奇跡の物語を描いていいのではないか。そんな想いで僕は『君の名は。』という物語を作った。

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 LAMUの考察ブログの「大黒柱」と言って過言ではないエッセンスは、今回掲載しました「新海誠監督が紐解く映画『君の名は。』」の中にこそあります。今回改めて、皆さんとそれを確認できましたことを嬉しく思います。

 さて、新ページ『語り場掲示板』では現在『【特別企画 Ⅰ 】新海誠監督がみなさまの質問にお答えしました」から学ぶ』を掲載しております。昨日の 22:00 に投稿しました「宮水二葉に関する考察と、MV「♪スパークル」ラストシーンにまつわる一考察」と合わせて、ぜひお楽しみください!
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜


引用文献 公式パンフレット vol, 2
画像出典 フォトギャラリー 他

君の名は。語り場掲示板 フリートーク大募集!『宮水二葉について』【3/31まで】

 皆さん、こんばんは!LAMUです!前回、提案させていただきました『ディスカッション方式』の《語り場掲示板》を早速開催させていただきます。

  ※ 考察交流の専用ページ『語り場掲示板』※
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜

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 投稿方法について、再度ご説明いたします。

 まず私のほうから『お題』を提起いたします。お題のテーマは『君の名は。』に関連する「人物やエピソード」です。そこで1週間ないし2週間の期間を設け、読者の皆さまに自由にディスカッションしていただきます。

 この本ブログの【コメント欄】を《語り場》にしていただき、ある程度議論が煮詰まった時点で、言い出しっぺの私が編集したうえ、その要旨を【ブログ本欄=《掲示板》】にて週末(?)に掲載します。

 コメントの1例を挙げますと┅。

 《お題の例》勅使河原克彦(テッシー)について

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 《コメント例》・じゃがいも頭っ!(Aさん)
   (時系列順)  ・彼こそ陰の主人公。(Bさん)
        ・私も同感(Cさん)
        ・じゃがいもでもやるときはやる
                   (Aさん)
        ・そう!容姿より中身!(Cさん)
        ・彼の人物像は奥が深いぞw
                  (Bさん)
        ・登場人物のなかで一番好き♥️
                   (Dさん)
    
        ┅というような短いコメントで
        やりとりをしていただく┅

 《ブログ=掲示板例》一応 LAMU が編集・投稿

 「語り場掲示板∶勅使河原克彦に関する考察」

  容姿的には「じゃがいも頭」ではあるが、彼の
 人柄やポテンシャルに魅せられる読者・視聴者は
 多い。

    ┅という風に文章化させていただきます。

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 そこで早速、今週から試験的に『ディスカッション方式』の《語り場掲示板》を導入させていただきます。記念すべき第1回テーマは下記の通りです。
 
 【募集期間】昨日 3/26 (火) 12:00 から
          3/31 (日) 23:59 まで ※
 【お 題】宮水二葉について
 【語り場】下記のコメント欄
 【文字数】10字~100字程度
 【掲示板】4/1 (月) 22:00 に新ページにて ※※
  ※ 考察交流の専用ページ『語り場掲示板』※
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜

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 さらに、ブログの【考察テーマ募集】に関して、リクエストがございましたので、こちらも同時にコメントを募集いたします。

 ★考察テーマ★
 『MV「スパークル」のラストで、高校生瀧と
  大学生三葉が再会します。なぜこのような
  演出にしたのでしょうか?』(TMさんより)

 ♪「スパークル」MVをご試聴になられる方は
  こちらから【https://youtu.be/e3Ze62AL9r0

 皆さまからのコメントをお待ちしております!

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☞インフォメーション☜
 既存の「マイ考察」2/28 ~ 3/18 投稿の考察本文にあった挿し絵を刷新いたしました。添付画像をかなり増やし、挿入しましたので、読むときの印象やイメージが随分変わると思います。また全ての考察ページにサムネイル画像が付きました。ぜひ、ご覧くださいませ!☞☞

※ 当方の都合により募集期間を二日間延長させていただきました。さらに4月1日から考察交流を目的とした『語り場掲示板』の専用ページを開設しました。今後はそちらのページをメインに稼働していくつもりです。今回の考察テーマの投稿文も、新しいページ上で掲載しますので、読者の皆さまは何卒ご了承のうえ、今後とも宜しくお願いいたします。
                   LAMU
  ※ 考察交流の専用ページ『語り場掲示板』※
  ☞☞【https://lamu.hatenadiary.com/】☜☜

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画像出典 映画.com フォトギャラリー
     ストックフォトと画像 すずらん